あまり眠れない夜を過ごして土曜日。母を仕事に送りながら叔母宅分の灯油購入。ホームセンターにはすでに200人くらいの行列ができていました。安全確保のため10人ずつの入店規制。灯油買うのに並ぶ日が来るとは思いませんでした。普段なら行列って並ばない性質なのですが、今回はなんとなく不安な気がしてちゃんと並ぶことにして1時間ちょっと待って灯油や在庫の切れそうな乾電池など購入。暖房や光源確保に使えそうなものはほとんど残っていませんでした。
お昼ちょっと前に叔母宅の電気復旧。お昼を食べた後一度自宅に戻り、自宅も復旧していることを確認。停電時のままだったテレビなどを消して（あわててそのまま家を離れてしまっていた）、自宅分の灯油を買いに再度ホームセンターへ。皆がほしがるものがなくなったせいか今度は入場制限もなく入ることができ、無事自宅分も購入。自宅において着替えや食材を持って叔母宅へ戻り。この間も停電は一部復旧のようで、信号もついているところとついていないところがありました。一休みして母を迎えに。この日も余震が多く心配なので叔母宅に泊まり。
日曜は母を送ったあとガソリンスタンドへ。給油行列も初めて。あまりにも長い行列なので、動くまではエンジンを切ってアイドリングストップ。この日は温かくて車の中もぽかぽか。窓を開けると長閑で風が気持ちいいほど。心の中で、ワンセグで見る被災地の様子と頻発する余震、給油待ちでこれだけ行列ができる非日常とのバランスがとれず、長閑さのほうが非現実的に感じられました。山の向こうでこの携帯画面で見る映画みたいな世界が現実にあるんだと思うと怖いくらいでした。また、並んでいる最中に目の前の病院に防災ヘリ（かな）が飛んできて駐車場に着陸するとほぼ同時に救急車が駆けつけ、ちょっとして今度は救急車がサイレンを鳴らしながら飛び出していく、なんて様子を目撃してしまうと言葉もありません。被災地に一番近い受け入れ可能な市なのだから、一人でも多く助かりますようにと祈る気持ちでした。
結局3時間かかって2000円分給油してスーパーへ。主食になりうるもの・冷凍食品のたぐいはきれいに消え去ったお店でしたが、あれこれとできるだけ買って叔母宅へ帰宅。うちの分と分けて食糧確保としました。翌日は会社があるので自宅へ。改めて部屋を見ると、夜寝るときに頭のある位置に、箪笥の上にあげておいた段ボール箱などが落ちていました。寝てる時じゃなくてよかったぁ・・・。
月曜は社員のみ定時遅れで出社。他は自宅待機。午前中は関係各所への安否確認と連絡関係、仕事内容の確認などでお昼で解散。それどころじゃないとこも多いし、ガソリン不足で動けないしね。取り急ぎの休刊やらが決まり、火曜以後は急ぎの仕事のある社員数人だけ出社となりました。家が近い私はずっと出社組。節電と灯油不足のため、電気もつけず、暖房もヒーターをつけず設定温度低めのエアコンのみで夕方早い時間までの勤務でした。なのに、急ぎの締めだった金曜、今度は午前中にネット障害。うちの仕事はネット落ちたらアウトなんだよ～(;_:) 様子を見るもののなんともならず、お昼後まもなく割り切って解散。結局19：30ころまで障害解消されなかったようです。
さらに3連休を経て、いまだに燃料不足は解消されていません。休み中にはkm単位で給油待ちの行列ができたり、前の晩からの「場所取り」で渋滞したり事故が起きたりしています。供給量は増えているといいますが、このせっぱつまっていないのに並んでいる人たちがいなくならない限り通常には戻らないのかなと思います。並んでガソリン消費してその分また詰める、とかやってるんじゃないかと思うくらい。もう少し冷静になってほしいものです。
今回の震災で、
・携帯（ワンセグ視聴可） ・懐中電灯 ・ろうそく ・マッチやライターなど着火するもの ・乾電池 ・カセットコンロとカセットボンベ ・反射板式など電気に依存しないストーブ（暖房器具） ・携帯充電器（乾電池式） ・ラジオ
はあってよかったと思いました。とくに停電中に情報を仕入れるのに携帯を使ったので、地震直後に会社の机に入れっぱなしだった乾電池式充電器をとっさに持ち出したのは大正解でした。乾電池は備蓄少しあったしとりあえず買えたし。10日たってようやく寝るときにマイ懐中電灯を手首にひっかけていなくても枕元にあれば落ち着くようになりました。まだ余震は続きますが、少しずつでもいろんなことが復旧してくればいいなと思います。
